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布石のコツ
例えば5子の置き碁の場合、どう打つか?
「囲碁は自由だからどこへ打っても良いよ」と最初言われても
打った後に「どうしてそこに打ったの?」と
突っ込まれることは良くあります
では、どのように考えるのか?
基本は以下の格言にあります
大場より急場
この格言をさらに細かく説明すると
最初に「急場」
次に「大場」という意味です
さらに「急場」というのは
「自分の弱い石」「相手の弱い石」
と考えてよいです
おさらいすると
以下の順番で考えます
①自分の弱い石はないか?
②相手に弱い石はないか?
③一番大きな場所はどこか?
最初は
自分の弱い石がわからない とか
相手の弱い石ってどう見分けるの とか
一番大きな場所ってどこ とか
わからない事ばかりかも知れません
そして結果が出なくて
勝ちに結びつかないかもしれません
しかし、それらは続けていくうちに
わかるようになっていきます
最初は自分の弱い所を守るだけだったのが
自分を守りながら、相手を攻める手が
打てるようになります
囲碁は階段を上がるように
徐々に強くはならないと言われます
強くなるときは急に伸びるそうです
その時に発想の転換が必要とも言われます
この発想の転換が
「今、何をするべきか」だと思います
それが上手くできるかは別として
何をするべきか、が正しいことが必要です
では具体的見てみましょう
白1のケイマに対して
黒2とケイマで受けました
白3では◎と2間に開いたところです
次の黒4ですが
級位者が一番打たれる場所が
下の黒◎の位置です
実際に打っている人に尋ねたら
「白地が増えるから」と言われました
実際少し白地は増えます
この白地部分が増えますね
全体の中でこの部分を大きいとみるかどうかですが
最初の格言で考えると
まず全体を見渡して
自分に弱い石があるかどうか?
最初に目に行くのが下の部分だけど
石の数は黒白ともに2個づつで
黒は白に囲まれているわけでもないから
この部分は弱くないと判断します
他の箇所も黒石が1個しかないけれど
まわりに白石がないし
特に弱い箇所はありません
次に相手に弱い石があるかどうか?
これも場所的にはここですが
この白の形の
「三線の2間びらき」はけっこう弱くないです
この二つの石はつながっているからです
この話は違うコーナーでやるとして
この白石も弱くないです
そうすると
自分の弱い石がなく
相手の弱い石がない
つまり急場がないので大場に打ちます
ここでの大場は
上記の◎のどちらかですが
白から離れているという観点からなら
この◎が良いかもです
指導碁なんかで、ここに黒4が打てるなら
どこかで勉強してるのかな
と思われます
もう少し続きます 布石のコツ