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初段への道
次の一手その1
「最初の一手」で
星に打つと書きましたが
じゃあ
星以外はダメなのか?
ダメじゃありません
しかし
星に打ったほうが
後が簡単です
定石を覚えるのも
「星定石」だけでよいし
※「星定石」は数が少ないです
置き碁の場合も
最初に
石は星にあるし
仮に強くなって
下手と打つ場合も
相手の石は
星にあるし
このように
実戦で色々な
攻めや守りを
経験出来るし
このような理由で
まあ
初段になるまでは
とりあえず
星に打っちゃおう
という事です
では
ここから
「次の手」にいきます
が
「次の手」非常に難しいです
なぜなら
相手が
どのように打ってくるか
わからないからです
そして
ここに
「次の手」の前に
ひとつ重要な教訓があります
それは
「相手の打った手を見よう」
です
「次の手」は
相手の打った手を見て
何が狙いか考えて
その後に打ちます
しかし、相手の手は
何を考えて打っているか
よくわかりません
①攻めてくる手 なのか?
②守っている手 なのか?
①の手と②の手の区別ですが
これまた難しいです
上手な人は
「守りながら攻めたり」
「攻めたい石の逆を攻めたり」
してきます
こう考えると
やはり、次の手も
基本の考え方
①自分の弱い石を守る
②相手の弱い石を攻める
③互いに弱い石がない場合、
大場に打つ
で打つのが良いでしょう
そして
言うならば
毎回、この基本で打つのが
良いです
では実戦で見てみましょう
この続きです
色々なパターンが
考えられるのですが
基本的なのを3つほど
載せます
まずはこれ
白1で右上にかかり
黒2と受けた後
白3と構える
これに対しては
黒◎と
下辺の大場に打ちます
この状態を説明すると
まず
この白石が3子ある場所
ここは
白が一番強いところです
「白地が増えるから」と
接近する人がいますが
なるべく
近づかないでください
次に
この場所
ここは一番白石に
近い場所にありますが
部分的には
白石1対黒石2で
石数が勝っている場所です
白から色々と
何か仕掛けられるかも
しれませんが
まだ焦る必要はありません
この場所は
黒石が多い場所です
白石がきたら
戦いましょう
白は
この広い場所から
かかってくるのが
一般的かな
黒は弱い場所はなく
下辺なんかは
白の攻撃に
備えているって感じです
次には
このように
打たれた時
白1に対して黒2
白3に対して黒4
白5に対して黒◎
これで
全ての場所が
黒2対白1で有利です
白1と打たれた時に
黒◎と
左上の白石を
攻めないのか?
ここでは
「3三が残っているので」
後回しにして
右上に受けておきます
「3三が残っているので」
の意味はのちほど
しかし
このような場合は違います
右上で
白1に黒2
白3に黒4
と打ちました
その後
白は場所を離れて
右下
黒◎と打ちます
この場面では
「3三がないので」
白1、3の石を攻めます
攻め方は
色々あるのですが
このように打つと
黒厚みができますが
白が二間に開けるので
白が安定してしまいます
よって
このように
二間に開かせないように
厳しく攻めます
白7で
根拠を作りにきても
黒◎と打ち
白に根拠を
作らせないように
そもそも
なぜこのように
なったかというと
右上で
白1に黒2
白3に黒4
この後に
白は白◎と打つのが
基本的な定石です
この◎を
打たなかったために
事件は起こりました
この白3を打ったことにより
黒4が3三に打たれています
これが
「3三が残っているので」
とか
「3三がないので」
という事です
今回は
「3三がない」
場面で
この場面では
白1、3の2子の石は
黒に囲まれ
上に出るしかありません
しかし
3三が空いている場合は
白◎と3三に打ちます
まずは「黒3」とさえぎります
白◎とハネたあとの
変化は2つ
「黒5」と押さえた後は
黒◎まで
白が地
黒が勢力
というわかれ
黒が先手を取りたい場合は
黒5から白◎まで
黒7の石を
助けることなく
他の場所に
先手で打ちます
このように
3三に打つことが出来れば
白も手があるのです
白が定石通り打たず
違うところに打ったら
すかさず
根拠を奪うように
白石を攻めましょう
最後はこれ
指導碁などで
時々見かけます
白は
◎と二間ビラキです
さあ、どうするの?
って、試されている感じ
一番多いのが
黒◎です
白地が大きくなりそうだから
ってのが
理由でしょうが
ここでも
基本の考え方
①自分の弱い石を守る
②相手の弱い石を攻める
③互いに弱い石がない場合、
大場に打つ
で打つのが良いでしょう
よって
黒◎
と大場に打つところです